3日目
今日は今回の旅行の中で最も楽しみにしていた、メキシコの大地に残るマヤ文明、「Chichen Itza」遺跡観光の日です。
カンクンからは205キロの距離。車で2時間半程内陸部に入ったところにあります
Chichen Itzaとは
チは口、チェは井戸、イツァは水の魔法使いを意味する部族の名前をあらわしているとされ
「水の魔法使いの井戸の口」と言う意味になり、ここの場所が水にとても深く関係している事がわかります。
日本人ガイド付きのツアーを申し込み、朝ホテルまでバンで迎えに来てもらいいざ出発。参加者は私達の他にあと1家族（お母さんと娘さん）
だけでした。こんなに少ないのは珍しいようで、逆に説明とかが非常に聞きやすかったです。
ドライバーさんは何とマヤ人の末裔の方でした!!マヤ人はその容貌に非常に特徴があります。（肌が浅黒く、背が低く、首が短い）
チチェン・イツァへの道
バンはダウンタウンを抜けて高速道路へと入っていきました。そうこうしてるうちに周りがジャングルに変わっていきます。ひたすら続くジャングル。
そんな何もないところにリアカーをひくマヤ人が。ガイドさんの話によると、このジャングルの中で生活をしているそうです。
途中、ガイドさんお勧めの土産物店で小休憩。店員さんはみなマヤ人です。マヤ文明に関する民芸品などが売ってました。
☆イツァまでの道中に寄ったところ
IK・KIL(イキル） セノーテ(地下泉）
ユカタン半島は多くが石灰層から成るため、地下水脈によって侵食
された石灰層の空洞が崩落し、このような地下の泉を形成します。
ここで泳ぐこともOKなのですが、地下水脈の為水温が
すっごく低く私達にはとうてい無理。外人さん達は
ジャボーンと飛びこんでました。すごい・・・。
Valladolid（バジャドリー）
ここは16世紀に造られたスパニッシュコロニア様式(白い壁・赤い屋根などカラフル）が残る町。バンから降りて教会の中を
見学したり公園にも行きました。
教会です。
公園にあったベンチ。恋人達が向かい合って
座り、手を握って愛を語り合うのだそうです。
こんな町並みです。まだ裕福な方かも・・・。
このお母さんはマヤ人の容貌を色濃く残していると
思います。
先程の町とはうって変わって少し離れるとこんな家も。すごく狭く風も吹き込んでくる本当に貧しい家です。
そしてついにチチェン・イツァに到着。
マヤ文明は紀元前2500年くらいから始まったのですが、旧チチェンは西暦415年頃から731年まで栄えたもので、いわゆる素朴なマヤ文化によって
作られた地域になります。
それに対して新チチェンは西暦928年から987年頃にククルカンという神（羽毛を持つ蛇）を信仰するトルテカ族とイツァ族の混合民族が中央高原からやって来て
マヤ族を征服し、マヤとの混合文化を打ち立てた、マヤ・トルテカ文明と言われます。
その後チチェン・イツァは栄えたのですが、1185〜1204年、同盟国であった
マヤパンの王によりチチェン・イツァは破壊され、その歴史の幕を閉じたそうです。
その後、スペイン人に発見されるまでチチェン・イツァはジャングルの中で埋もれ、忘れ去られることになるのです。。
（マヤ文明は、エジプトや中国といった旧大陸のいわゆる「四大文明」とは異なる次のような特徴があります。）
- 青銅器や鉄器など金属器を持たない新石器時代の都市文明であった点。（マヤ文明を代表する石造彫刻の逸品は､みな硬い石の道具で彫られたのです。）
- 牛や馬などの家畜を持たず､車輪の原理も実用化されなかった点。（基本的に人力だけでピラミッドを建設したり､物品を担いで遠距離交易などを行ったのです。）
- 地域全体を統一する王朝が生まれなかった点。（マヤ地域では､全盛期である古典期には､多いときには60〜70の王国が各地に存在したのです。）
- いわゆる「大河」の周辺に興った文明ではない点。（社会文化の成熟度が全盛期にあった古典期には、大河のない熱帯雨林を中心に数多くの都市が栄えました。)
旧チチェン地区
天文台（El Caracol）
付属の尼僧院（El Anexo dek este)
教会（La Iglesia）
直径11m、高さ13mの塔がそびえる、天体観測所
として使われた建物。マヤの人々にとっては天体や
自然現象は、神であり、当時でもその権利を持つ神官
しか中に入ることは出来なかった為、北側にある
入り口は高さ2m以上ものところに造られています。
壁面全体にチャック神が描かれている門のような外見の建造物。壁面には
全部で13のチャック神が描かれています。
壁面上部に4つ、下部に8つの顔がある。最後の一つはというと、
全体がひとつのチャック神の顔になっています。
＊チャック神
チャック神は、雨の神様で、象のような姿で表現され、長い鼻と”右耳のピアス”が特徴。
中央部正面のチャック神の両側にマヤの東西南北
を司る神様、蜂を背負った神官、カメ、アルマジロ
貝が描かれています。
高僧の墓（Tumba Sacerdotes）
雨の神チャック神のレリーフが見て取れます。ここからは身分の高い7体の死体が
発見されたそうです。更に地下には大きな空洞があり、聖地とされたそうです。。
新チチェン地区
エル・カスティージョ（El Castillo）・ククルカンピラミッド
チチェン・イツァで最も有名な遺跡です。
底辺55.5m、高さ24m。四方の階段は各91段で（階段の1段が1日を表す）
それに神殿に上がる1段をプラスすると365段となります。4面で太陽暦の365日を表しています。
また、神殿の屋根飾りには各面に5つのデコレーションがあり、これは1ヶ月の1日を表しています。
5×4面＝20 マヤ暦では、1ヶ月は20日、1年は18ヶ月なので、360日。
最後の5日は邪悪な日とされていました。
カスティージョ北側の階段下の石像は頭部だけで胴体はない。ところが年に2回ククルカンが君臨します。
春分の日と秋分の日、頭部の上にある階段の側面に出来る光の影が、羽となって映し出されるのです。
古代のマヤの人々がいかに正確な天文学と建築学の知識を持っていたかが伺えます。
＊ククルカン マヤ・トルテカ時代に崇められた「羽毛をもつ蛇」の姿をした神のこと。
勾配45度の階段。これを91段上るのでかなり
きつい〜。後ろを振りかえらずひたすら昇る
のですが、昇り終えた後に後悔が・・・。
降りるのが心底恐い・・・。
階段の幅もすっごく狭い。お尻を突きながら降りる人や
半身になって降りる人が殆ど。
私達も半身になってゆっくり降りました。
実際昇ったとたん心臓発作で倒れた人、降りる際に
足を滑らせて落ちてしまう人もいたそうで
救急車が常に待機しています。
戦士の神殿（Templo de los Guerreros)
周囲を戦士の絵を彫った無数の柱に囲まれ、千本柱の神殿とも呼ばれています。
階段上部には生きた人間の心臓をのせたと言われるチャックモール像があります。
チャックモール像
手に持っている台に、生贄の心臓を置いて
儀式が行われたと言われています。
恐ろしい〜。
球技場（El Juego de Pelota）
神の国へ行くための競技フエゴ・デ・ペロタ
チチェン・イツァの競技場で行われた競技はフエゴ・デ・ペロタと呼ばれるもの。
２チームを７名の選手で構成しラケットの様な物でゴムボールを打ち合いながら
壁の上部に突き出しているリング状の穴にボールを通し、何回通したかで勝敗を
決めます、競技が終了すると死の儀式が執り行われ、勝った方のチームの代表が
神の国への生贄となったのです。マヤの人々は死後の世界を強く信じていたから
死後の世界へ行くのは彼らにとって名誉なことであり、生贄となった死者は天国の
最上階へ入っていけると信じられていたのです
この中にボールを入れるのですが、実際には
非常に難しく、試合は何日もかかったそうです。
このリングには蛇の絵柄が刻まれています。
球技場の壁面に選手のレリーフが。ボールの右側には
生贄となる者が進んで首をはねられている様子が描かれている。
首から噴出している鮮血が蛇となって飛び出しています。
イグワナに出くわしました!!
生贄の台座（El Tzompantli）
ツォンパトリとはアステカ族の言葉で
「ドクロの壁」という意味です。
壁面全体にドクロが串刺しになったデザインや
生首を手にした戦士が彫られています。
聖なるセノーテ（El Cenote Sagrado）
セノーテとは自然に出来た井戸のことです。
川のないユカタン地方ではセノーテが命綱です。
言い伝えでは、神への生贄として生きたままの人間が
このセノーテに投げ込まれたとも、王達が占いをする為に
美しい少女を投げ込んだとも言われています。
少女は日の出とともに投げ込まれ、正午まで生きていれば
神の言葉を持って帰る者とみなされ、泉から引き上げられた
そうです。
実際にこのセノーテからは貴金属の装飾品・金のプレート
１９体の女性の骨が発見されています。
謎が多いマヤ文明の遺跡「チチェン・イツァ」。
日本が古墳を造っていた時代にすでにブロックを積み上げた建造物を造っていたり
正確な暦を使っていたということにただただ驚くばかりです。
非常に高度な文明だったことが改めてわかりました。
遺跡を周り終わったのはもう３時。ここでやっとお昼ご飯を食べにチチェン・イツァから車で５分くらいのとこにある
食堂兼民芸品店のようなところへ。
バイキング形式でお味はまぁまぁ。お腹が空いていた割にはあまりすすみませんでした。
お食事&お買い物をし、あとはひたすらカンクンへのドライブです。
さすがに疲れていてバンの中で全員お昼寝タイムでした。気がついたらもうホテル前。本当に爆睡。
カンクンに行かれる方はこのチチェン・イツァへは是非是非行ってみて下さい!!
ホテルに着いたのは7時頃。部屋に戻ってシャワーをあび一息ついてからdinnerへ。
ホテル内にあるメキシコ料理「ラ・ホヤ」へ。
ドレスコード有なのでおめかしをしていざ!!
店内はステンドグラスや噴水で飾られていて
とっても優雅な雰囲気です!!
お昼ごはん。
サラダにかかってるドレッシングが
不思議な味でした。
カリブ海でとれたロブスター等など
海の幸のお料理をいただきました。
画像はないけれど、海老のピリッと辛味の
きいたスープの味が忘れられないくらいに
美味しかったです〜♪
今日も暑い中、かなりの活動だったので
dinnerの後は即効で就寝です。
